FP&Aキャリア相談⑨ 大企業の経理部にお勤めで将来のキャリアに悩む方

noteにFP&Aキャリア相談⑨を投稿しました。

大企業の経理部にお勤めの30歳くらいの方からの相談です。お話を聞きましたが、とてもよいキャリアを進めていらっしゃいます。工場経理を数年経験した後、本社の制度会計、管理会計、事業経理などを経験してこられています。経理部が経営企画的な業務もしているので、中期経営計画の策定にも関わっています。このあとは、おそらく海外子会社の経理を経験することになるだろうということです。

素晴らしい、理想的ですね。オーナー経営者の方が経理部門を重視しておられるので、経理部門が事業に関わって貢献しているようです。

この方はFP&Aを知り、自分もやってみたいと思っています。というのは、事業経理を経験しましたが、私が紹介する事業FP&Aほどの事業へのかかわり方ではないようだったからです。一般的な日本企業では、事業部門に事業推進・事業管理などという経理ではない担当者がいて、事業予算管理を行っています。そのため、事業経理が、日々の事業までは入り込めないんですね。

ただし、その企業は、コロナ禍で若干落ち込んだ業績も回復傾向にあり、非常に強いオーナー社長のもとで、好業績を継続しています。経営組織を変えるほどの理由はないようですね。私は、変革を行う会社の状況をいろいろ見ていますが、やはり、外部環境の変化があり、業績が悪化し、経営管理組織んの見直しをする会社さんが多いです。業績が悪くなければ、変化を起こす必要性がありません。また、この会社は社長とCFOが非常に長い間健在です。経営者が変わる時には何か組織変革があるかもしれませんが、いつその時期が来るのかわかりません。

この方は、今会社に不満があるわけではないですが、自分の可能性を知るために、人材紹介会社に登録はして、いろいろ外を知るようにしているようです。お話をお聞きして、わたしも、この方が転職を考える必要はないと思います。いい会社のいいポジションにおられるので、その仕事にきちんと取り組むべきでしょう。ただし、米国の優良企業のCFO/FP&Aについては知っていただき、いいところを自分の仕事に取り入れていただきたいです。

その方がすでに始めていることは、副業が認められているので、就業外時間を利用して、中小企業の経営のお手伝いをしているそうです。若いのに素晴らしいですね。そのようにして、大企業での任務を全うしながらも、将来に向けて違う業界・業態を学び、経営コンサルタントの練習をされ、社外の仲間を増やしているそうです。

この方はすでに自分のキャリアについてよい取り組みをされています。引き続き意見交換を続けたいと思います。