欧米には、管理会計担当者をプロフェッショナルとして支援する団体があります。それらの団体が、管理会計担当者の行動特性指針を設定して、コンピテンシーフレームワーク、Competency Frameworkとして発表しています。

Competency Frameworkは、会計・財務・税務・戦略策定・ビジネス理解・リーダーシップ等のソフトスキルなどの広い分野を網羅していて、最新のものでは、デジタルスキルが追加されています。それぞれのスキルを基本から中級、上級へのレベル別に詳細に示しているため、自分の習熟度がわかり、どのスキルに力を入れて上級を目指せばよいかがわかりやすくなっています。欧米企業では,これを今後の研修や経験のニーズを知るためや、昇進基準として使われています。私が以前勤めていたP&Gとケロッグでは、FP&Aだけでなく、ファイナンス部門全体で、このようなコンピテンシーフレームワークを使っていました。

それぞれのサイトのリンクを付けましたので、参考にしてください。

IMAのコンピテンシー・フレームワークは、日本語版も作成しましたので、利用してください。

AFPのものは、FP&A組織の習熟度を知るためのものです。

団体名IMA (Institute of Management Accountants)CGMA(Chartered Global Management Accountants)AFP (Association for Financial Professionals)
コンピテンシーフレームワークの名称IMA Management Accountants Competency Fremework (英語版)
IMA管理会計コンピテンシー・フレームワーク(日本語版)
CGMA Competency Framework The FP&A Maturity Model
大項目名戦略策定と業績管理
レポーティングとコントロール
テクノロジーとアナリティクス
事業理解と業務知識
リーダーシップ
専門家としての倫理・価値
会計スキル
ビジネススキル
ピープルスキル
リーダーシップスキル
デジタルスキル
ファイナンスと事業理解
テクノロジーとデータ
人とチーム