慶應ビジネススクールで非常勤講師を始めました

母校である慶應ビジネススクール(慶應義塾大学大学院経営管理研究科)の非常勤講師を始めました。

受け持つ授業は、こちらになります。

グローバル企業の戦略的グループ経営管理(EMBA)

内容はこちらになります。日本企業、外資系企業にお勤めの社会人学生の皆様と共に、日本企業の良いところを残し、どう変わればよいのか、自分たちが企業・日本社会にもっと貢献する方法を議論します。

米国に本社を有するグローバル企業と日本企業では、その経営管理組織と機能が大きく異なる。米国の多角化企業では、CxOと事業部門長がマトリックス組織を構築して全社最適と部分最適を両立しながら世界規模での経営を行う(=「ワールドクラスの経営」)。日本企業では本社が事業部門・子会社の自律を重んずる程度が高く、本社機能が相対的に小さい結果、本来の機能(全社レベルでの企業価値増大)を果たすのが難しい。CFOが経理部長であり、経営管理全般を担っていないのも日本企業の特徴である。
 本講義では、特に米国企業の経営管理に大きな役割を果たしているCFOとその配下のFP&A BP(Financial Planning & Analysis Business Partner), CHROとその配下のHRBP(Human Resource Business Partner)に焦点を当てる。すでに、米国グローバル企業の本社機能と組織体制をモデルに改革を始めて,FP&AとHRBPを導入している日本企業がある。日米の本社機能・子会社管理体制の違いとその背景、昨今の環境変化等を踏まえ、日本企業に合った形で企業価値を高めるグループ経営戦略を学び、考察する。

講師は、米国グローバル企業の日本子会社でCFO・FP&Aの実務を経験した後、現在はコンサルタント、顧問、社外取締役として日本企業の経営管理の改革・機能向上を支援している。慶應EMBA修了後、会計大学院で博士号(プロフェッショナル会計学)取得。

達成目標
 日本企業の経営管理、経営企画、経理財務等に関わる方が、米国グローバル企業の戦略的グループ経営管理手法を学び、日本企業の経営管理の課題を認識し、その解決と今後の企業価値向上をリードするための気づきを得ることを目指す。