「経理部門だけはいやだと言ったら、経理部門に配属になってしまって」は、おもしろいか。

そんなに前のことではないのですが、ある有名な経理部門のかたの講演を聞きました。

「入社の時に、経理部門だけは嫌だと言ったら、経理部門に配属になったんですよ」。周りの方々はどっと笑っていました。

これは面白いジョークでしょうか。わたしは全然おもしろいと思いません。

私は新卒で外資系企業に就職しました。学生向けの入社説明会に参加する段階から、部門別の説明会に参加します。マーケティング、サプライチェーン、ファイナンス、HR、など。今でいうジョブ型雇用でしょうか。これは30年以上前の話です。

経理部門だけは嫌だと言っているのに経理部門に配属になる。。。いったいどんな会社でしょうか。この方が勤めあげた会社は、日本を代表する有名大企業です。

そのようなことがまかり通るのであれば、今どきの優秀な学生を採用するのは難しいのではないでしょうか?ご自分の時代はそうだったかもしれませんが、ジョークにするような話ではありません。

先日、ある有名企業の経営企画の方の話を聞きました。今どきは優秀な学生を採用するために、経営企画、経理財務など、新卒から部門別に採用しているのですよ、ということでした。

日本企業の採用は今でも、大学で何を勉強したことは不問で、採用も育成もジェネラリスト育成なのでしょうか。採用したらまず3年は営業とか、工場とか、はいいことです。3年はちょっと長いでしょうか。体験目的であれば1-2年でよいのではないでしょうか。そのあと部門別に配属する際は、本人の希望を尊重していただきたいです。今どきは大丈夫でしょうかね。