FP&Aキャリア相談⑬ 日本企業でFP&Aをされている20代後半女性
上場日本企業で経営管理を担当されている20代後半の女性です。お話をお聞きしていると、そのお仕事はまさしくFP&Aでした。業績管理、報告などの業務に加えて、事業部門の投資案件の評価や精査、子会社売却などのM&A案件の資産などもされているということで、素晴らしいです。
FP&Aに関心があり、今の業務がFP&Aの仕事かどうかを確認されたかったようです。また、他に経験した方がよい業務があるかとのことでしたが、もちろんCFO的なポジションを将来目指すのであれば、決算を締める経理の仕事もどこかで経験しておいた方がよいです。
大きすぎない何千億円くらいの売上の会社であり、30代で管理職になることも普通に想定されるようなので、よい環境ですね。
個人の勉強としては、簿記2級と、CFO協会のFP&A経営企画スキル検定の勉強をされているようです。簿記資格は必須ではありませんが、一通りわかるといいですね。CFO協会のFP&A検定はお勧めです。
他にどんな勉強をしたらよいかということで、私が取得しているUSCPAと中小企業診断士について聞かれました。どちらも内容はいいですが、取れば安泰というような資格ではありません。勉強そのものは楽しいですが、試験に合格して資格を取ることは簡単ではなく、かなりの時間を使ってストレスを経験することになります。ということで、是非お勧めということではありません。それよりは、国内大学でMBAをとるのはいいのではないでしょうか。資格試験ではないので、通えば終了して学位をとることができます。仲間もできて楽しいです。
仕事上での悩みは、馴染みのない事業の分析を行う時に知識が少なくて困るということでした。これは最初はだれにでもあることなので、早いうちに事業部門に飛び込んで会議に参加したり、細かく教えてもらうしかありません。聞いたらメモする。わからないところは聞きに行くということを繰り返して、だんだん新しいことを理解するスピードも速くなります。
とても自分のキャリアアップと勉強に熱心な女性に会えて、よかったです。また、そのような社員を事業部門のFP&Aとして活用している日本企業があり、感銘を受けました。
このような事例がありましたら、お知らせください。
noteにも書いています。