欧米では、企業で管理会計を担当する人たちを支援する団体がいくつかあります。その団体が、資格検定を行っており、そのための教育や、継続教育、ウェブサイト運営、ネットワーク、カンファレンス運営などを行っています。

欧米の会社では一般的に、CFO組織の中に、Management Accountants またはFP&A (Financial Planning & Analysis と呼ばれる管理会計担当者がいて、プロフェッショナルとして、キャリアを積んでいます。

日本では会計の専門家と言えば公認会計士で、公認会計士協会があり、主となる仕事は財務会計と監査です(管理会計の実務やコンサルティングをされている方もいますが)。日本では管理会計士という資格で、広く知られたものはありません。管理会計担当者を支援する団体もありません。

日本で管理会計を担当しているのは、経営企画部、経理財務部、ほか、事業企画、商品企画、原価企画などいろいろな部門にいる人々のようです。管理会計の目的は企業の業績目標達成を意思決定を支援すること。能力の高い管理会計担当者が増えれば、日本企業の業績向上に貢献できるはずです。日本に資格や支援団体がないのなら、欧米から学んでみてはいかがでしょうか。

団体 概要 資格
IMA Institute of Management Accountants, 米国に本部を置く管理会計士協会。SMA (Statement of Management Accounting) をまとめている CMA
CGMA Chartered Global Management Accountants, 2012年にAICPA (米国の公認会計士協会)とCIMA(英国の管理会計士協会)が合弁 CGMA
AFP Association for Financial Professionals,米国に本部を置く。
毎年大規模のカンファレンスを開催。継続教育とベンダー展示会の場。
CTP(Treasuryの資格)
AFP(FP&Aの資格)
FP&A Trends FP&A Trends, FP&A情報ウェブサイトと、世界主要都市での会合を主催2013年にUKで設立