社会人MBAから博士号取得を目指す②

以前に、この記事のを書いたが、読んでくださる方が多いようです。長くなった人生、学びなおしが流行っています。

私は2016年からいい歳をして国内MBAに進み、その修了後に別の大学の会計大学院の博士課程に進みました。2022年2月現在、無事博士号を取得して修了できそうな見込みです。

会計学の分野であるが、関心のある方に参考にしていただきたい。

私の場合、MBAでは修士論文を課されていなかったので、ちょっと中途半端な修了レポートを書いて終わってしまった。きちんと論文を書きたいと思ったが、きちんと修士論文を書いていない人を入れてくれる博士課程はあまり存在しない。ただ、知り合いの紹介で、私の研究内容に興味を持って指導していただける先生が見つかった。

その博士課程に入って、まずは、私が関心を持っている分野の先行研究の調べ方を教わった。実は検索のキーワードがまったく間違っていたことがわかった。研究分野も間違っていた。私はCFOという用語で検索をしていたのですが。。。研究にはそのキーワードはあまり出てこない。よく使われるキーワードはManagement Accountantsだった。日本語で言うと、管理会計担当者、であった。キーワードが間違っていると何にも先行研究が出てこない。

「先行研究がありません」と言っていたのはうそでした。日本にも少しあったし、海外にはたくさんありました。これでやっと、私の先行研究の調査と検討を始めることができたのです。

次に、関心がある分野の学会にいくつか入り、夏の全国大会で報告(発表)もできました。研究者の先生方、私みたいな研究の初心者を温かく迎えてくれました。実務家の報告は、先生方から見ても興味深いようです。

博士課程に在籍した4年間、毎年学会に論文を投稿して報告をしました。ほかの先生方や大学院生の方々の報告を読んだり聞いたりすることもよい学びになります。自分は研究初心者ですから、まずはほかの先生方の研究方法、論文の書き方をマネすることが得策です。

私が在籍した博士課程では、学内の紀要論文を投稿するほかに、外の学会誌にも自分の論文が掲載される必要があります。それが博士論文を執筆する許可をいただく要件になります。

博士課程3年目に、いよいよ学会誌への投稿をして、掲載していただくことができました。査読の先生方は匿名なのでどなたから指導をいただいたかはわかりません。しかし、日ごろから学会で報告することにより、私が投稿した論文を、掲載できるレベルまで引き上げるべく、アドバイスをいただくことができました。とてもありがたいことです。大学の先生方は、無報酬で査読を行い、学会・学会誌の運営をされています。

さて、4年目には、博士申請論文を執筆し、何回かの学内の報告会を経て、合格すれば、博士号取得となります。外部の副査の先生もお願いし、何名かの先生にアドバイスをいただきながら、博士論文の完成に至ります。

私の場合、入学当初から博士論文の出版を目指していたので、かなりの枚数を執筆しておきました。

さて、首尾よく博士号を取得できましたら、大学院生活も終了になります。寂しいですね。今後は自分で研究活動を続けることになります。4月からは引き続き学会に所属し、研究・報告・投稿をしながら研究活動を進めていきます。学会に貢献できるよう努めたいと思います。