原価計算研究(学会誌)に論文が掲載されました

日本原価計算研究学会の学会誌である「原価計算研究2021 Vol.45 No.2]に論文が掲載されました。こちらは管理会計分野の権威ある学会の査読誌です。「管理会計担当者のビジネスパートナーとしての役割・知識・スキルと組織業績への貢献知覚」という標題です。

日本企業では、管理会計を行う部署がひとつではなく、経理財務部門、経営企画部門、事業企画、原価企画など社内のいろいろな部門に分散されているという特徴があります。これは日本企業に特有な現象です。日本企業のCFOは経理財務が主な担当範囲で、経営企画・事業企画は社長・事業部長直轄の組織になっていることが多いからです。

管理会計研究の分野では、経理財務部門の研究は進んでいても、経理財務部門以外で行われている管理会計業務や、管理会計担当者についての研究は進んでいませんでした。この研究では、経理財務部門だけではなく、経営企画やほかの部門で管理会計を担当する方々から回答を得たウェブ調査の結果を分析したものです。

リサーチクエスチョン1:今日の日本企業の管理会計担当者は支援組織に対してどのような役割を果たしているのか。

リサーチクエスチョン2:今日の日本企業の管理会計担当者は,業務にどのような知識・スキルを利用しているのか。

リサーチクエスチョン3:組織の業績向上に貢献している日本企業の管理会計担当者は,どのような役割を果たし,知識・スキルを利用しているのか。

この研究の目的は、日本企業で管理会計を担当する方々が事業組織の業績目標達成を意思決定を支援するビジネスパートナーとしての役割を果たしていただくためにどう変わっていただければよいのかを探ることです。

紙媒体のため、ウェブに掲載できないので、ご関心のある方はこのウェブサイトのお問い合わせ欄からご連絡ください。