ビジョナリーの実践として慶應EMBA三田会サイトに紹介を載せていただきました
EMBA三田会のサイトにビジョナリーの実践として載せていただきました。
EMBAでは、毎年2050年に大義ある未来を創るために我々が何をすべきかを考えて著作にまとめています。その活動をビジョナリーと呼んでいました。
新卒でP&Gのファイナンス部門に入ってから、日本マクドナルド、レノボ・ジャパン(取締役CFO)、日本ケロッグ(執行役員経営管理本部長CFO)、ウォルマート西友(コマーシャルファイナンスVP)と、業界世界一の優良企業の日本子会社に勤務しました。
欧米企業のCFOが率いるファイナンス部門は、経営企画・経営管理・経理財務を担当しています。事業部にコントローラーを配置し、会社のいろいろな部門・事業の業績管理・意思決定支援を行います。 CFO部門の人材が会社の様々な部門に散らばって、全社的視点で活動し、欧米企業の高い営業利益率を支えています。
日本企業の営業利益率が一般的に低いのは、間接金融の歴史や売上・シェアにこだわってしまう文化などに起因しますが、昨今は世界上位を目指す日本企業も多くなりました。そのためには、組織改革と人材育成が必要だと考えます。CFOの下に経営企画、経理財務部を束ね、中長期経営計画、単年度予算管理・業績予想のなどのプロセスを一元化し、彼らが経営学、コーポレートファイナンス、管理会計などを学び、業務の質を高める。さらに、ファイナンスコントローラーをビジネスパートナーとして事業部・部門に配置して、業績管理と意思決定支援を行う。経営陣の財務・会計リテラシーを高めることも重要です。
慶應ビジネススクールEMBAに2期生として入学したのは2016年4月。P&Gに勤めていた30代のころに、男性の同僚が続々と神戸大のMBAに学んでいましたが、わたしは仕事をしながら二人の娘たちを生み育てていたので、それはできませんでした。東京に出てきて数年たち、下の娘が中学受験をする際に自分は中小企業診断士の勉強をして合格・登録しました。その続きでMBAを目指すことにしました。国内MBAを選んだのは、日本企業を理解し、日本企業の友人を作るため。修了時の研究では、日本CFO協会で日本企業のCFOにアンケートをとらせていただき、経理財務部門がビジネスパートナーとして業績管理、意思決定に関わると営業利益率が向上することを示唆する結果を得ました。
その後は引き続き、青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科後期博士課程で管理会計の研究をしています。日本企業の皆様に、欧米企業の経営管理・管理会計の実務や組織体制をお伝えし、よいところを応用していただく。それを管理会計の学会でも発表して大学の先生方にもお伝えしています。
ただ伝えるだけでなく、実際に日本企業の経営管理をよくしていくには、日本企業のことを知り、日本企業の業績向上に役立つ、日本企業に合った施策を考察する必要があります。
2019年5月に外資系企業会社員生活をやめ、自身で経営企画・経理財務の方向けの経営管理・管理会計のコンサルティングを始めるとともに、コンサルティング会社でも勤務しています。講演・執筆も多数行っています。日本企業の業績向上のお役に立ちたい。
EMBAでの学びはわたしの希望を大幅に進めるきっかけになりました。