「管理会計のエビデンス」の第11章に取り上げられました

管理会計の著名な先生方が執筆された、「実務に活かす管理会計のエビデンス」の第11章に、私の論文が取り上げられました。

管理会計担当者に求められるスキル ー技術的スキルから人的スキルへー と題されています。

元来、管理会計担当者の主要なスキルは、会計・財務に関する技術的なスキルであると考えられていました。

しかし、私は日本CFO協会で調査した結果を用いて「原価計算研究」に投稿した論文「管理会計担当者のビジネスパートナーとしての役割・知識・スキルと組織業績への貢献知覚」において、新しいエビデンスを得ることができました。

それは、「経営者の意思決定を支援するビジネスパートナーの役割を果たすためには、技術的スキル以上に、人的スキルやリーダーシップ・スキルといったソフトスキルが重要である」ということです。

管理会計は、ひとを動かす会計です。細かい計算をしてレポートを出すだけではありません。そこから、事業で起こったことの原因を探り、今後何をどう改善すればよいかを提案し、それを事業部門に人たちに理解してもらって実行させる。結果が出て初めて貢献です。

そのためには、会計を勉強して知っていればよいわけではありません。人的スキルが重要です。