外資で優秀な部下にいい評価をつける方法

外資系企業で勤務しているころ、期末になると、部下の評価を決定する会議に参加していました。上司たちがたくさん集まり、部下の評価について話し合います。事前に評価シートに書き込み、HRに提出しておきます。

評価がいい方から1,2,3,4、5と5段階あるとしましょう。それぞれのランクに全体の何%とか、人数が決まっています。通常、1とか2で提案された人については、上司が、よい評価を付けた理由をみんなの前で述べて、賛同してもらう必要があります。そのためには、普段から部下の良い仕事、成果について宣伝し、ほかの部署の上司たちの間でよい評判を作っておく必要があります。複数の方から、賛同を得ると、わたしの提案が通る可能性が高くなります。

今年はぜひ1をとって昇進させたい部下がいる場合、その年の目標を立てる際に、1がとれるような仕事をアサインする必要があります。部下にもそれを伝え、”ぜひ一緒にがんばろう”と話をします。1をとろうと思ったら、部下本人も気合を入れなければなりません。上司だけがんばってもしかたありません。よい評価をとるには、その年中ずっと、気合を入れ続けなければなりません。

とても優秀な部下ががんばったのに、2や3しか取れなかった場合。。。その部下に理由を明確に説明しないといけません。たとえば、1が取れた人がどのような偉業を成し遂げていたのか。。。あきらかにすごい、として部下に納得してもらわないといけません。来年は頑張ろうね、とまたやる気を出していただく必要があります。

逆に、4や5の悪い評価をつけないといけない場合もあります。通常、部下が複数いる場合は、自分のグループ内でも1や5をつけて提出しないといけません。打ち合わせでは、4や5がついている部下たちの評価についても議論します。4や5の人数が少ない場合は、3をつけられた人たちのなかから4や5に落とす必要が出てきます。その場合は、「○○さんは5じゃないか?」という声が聞こえたりします。すると、わたしは「○○さんが5でない理由」を説明しないといけません。できれば、○○さんのいい仕事を普段宣伝しておいて、だれかから「○○さんはこんな良い仕事をしていた」という声がでれば、助かります。外資系企業で5が付くと、その人は来年はいないでしょう。すると今年4の人は来年は5になっているかもしれません。非常に厳しい評価プロセスです。

打ち合わせに集まっている中の外国人が、とても上手に自分の部下のよい評価について語ることがあります。時には、別の部署の上司から「実は、△△さんは、よい仕事はしているが、人目につかないところでいい加減な仕事をしている」というようなコメントが出たりします。周りはよく見ているのです。上司は、普段から自分の部下の評判についてアンテナを張っておく必要があるのです。

インド人の部下がいたことがあります。ほんとに3か月おきに、「なぜ昇進できないのか」質問されました。上司は、いつでもエビデンスをそろえて説明する必要があります。「まわりを見たらわかるでしょ」とは言えないし、たとえ言ってもわかってくれないでしょう。昇進した人はどんな行動をとったのか、それが部下とどう違うのか、昇進するにはどこを改善すればいいのか。真摯に説明ができないといけません。

評価付けは一年を通しての真剣勝負です。

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