企業研究会の「経営革新・構造改革推進コース」の例会で講演しました(2020年9月25日)
「ビジネスパートナーとして業績向上に貢献するFP&A (経営企画) 組織とは」というテーマで経営企画部門の方々に講演をさせていただきました。もともと5月に対面でやるはずだったのですが、covit-19の影響で延期になり、今回対面とWebのハイブリッドで開催することができました。
FP&Aは、欧米企業ではCFO組織の中にあり、経営者や事業責任者・事業メンバーに対して業績目標達成や意思決定を支援する役割です。日本企業でももちろんやられていますが、体系的ではないのです。いろいろな部門で計数管理が得意な方が企画担当者として行っている業務なのですが、必要な教育や、業務の位置づけができておらず、それを整えれば、もっとみなさんが貢献できると思います。
まずは、わたしが考える日本企業の課題について話をさせていただきました。経理財務部門と経営企画部門の分断、親会社と子会社の分断、管理会計を担当する人がプロフェッショナルとして認められていないこと、などです。「まったくそのとおりです」という声が参加者から上がりました。(失敗したら子会社に出向してお給料も大幅にさがる、という「半沢直樹」の世界は、ちょっと誇張かもしれませんが)
それから、欧米企業のCFO/FP&A組織の機能をご紹介しました。
私が知っている、日本企業の動きをご紹介しました。本社の経営企画部門が、事業部門・子会社の企画を下につけてグループ化し、FP&A本部を作った事例があります。経理財務部門がFP&A機能を強化してビジネスパートナー化しようとしている事例もあります。わたしはどちらも支援しています。しかし、基本は、Management Accountant (管理会計の専門家)が、事業を理解して業績目標達成と意思決定の質を高める支援をすることですから、会計知識と事業知識、リーダーシップ、コミュニケーションスキルなどがすべて必要になります。経理財務部門も経営企画部門もどちらもパワーアップしないと実現できません。
どちらもお手伝いしたいので、関心のあるかたはご連絡いただければ幸いです。