京都大学で行われた日本経営会計専門家研究学会で基調講演をさせていただきました。

京都大学で行われた、日本経営会計専門家研究学会 2019年度 第2回大会(京都大学大学院経営管理研究科の告知はこちら)で基調講演をさせていただきました。この学会は、著名な管理会計学者である早稲田大学の清水孝先生と京都大学の澤邊紀生先生が正副会長を務められている学会で、会計士・税理士・中小企業診断士などの会計専門家に京都大学のEMBAで学んで経営コンサルもしていただき、日本の中小企業を元気にするという、目的を持った学会です。すでにこのような資格を取っていない方々でも、早稲田大学(ご案内はこちら)、青山学院大学などの会計大学院で所定の管理会計の単位等を取れば、この京大EMBAに参加することが可能になっているそうです。

わたしの基調講演は、「ビジネスパートナーとして業績向上に貢献するCFO(経理財務・経営企画)組織とは?~欧米企業のFP&A機能のBest Practiceから学ぶ~」と題して、欧米企業の経営管理・管理会計の組織(FP&A)・しくみ・人材育成を紹介し、日本企業への展開を呼び掛けるものです。中小企業のコンサルをしている会計専門家にもぜひ知っておいていただきたい内容です。

実は、今年の1月に税務弘報という税理士さん向け雑誌である税務弘報に執筆しました。「税理士さん、中小企業のCFOになってみませんか」という特集でした。私が書いた記事はこちらです。税理士さんは日頃から中小企業の税務アドバイス・申告をされています。今後決算・税務申告業務は簡素化、自動化されていくことでしょう。小さな会社であれば、クラウド会計ソフトで、経営者が自分で税務申告まで作ることが可能です。先を読む税理士さんたちは、自分たちの業務の幅を広げ、経営コンサルをしてさらに社会貢献をしています。京都大学EMBAの特別講座を受けて上級経営会計専門家の資格をとって、価値を高めていらっしゃいます。経理業務で精いっぱいという中小企業で、税理士さんがCFOのように、経営管理会計を指導すると、企業の業績も上がります。

京大EMBAで学んで上級経営会計専門家になった税理士の先生方のコンサル成功事例をお聞きしました。立派な資格があるのに、さらに幅を広げていて素晴らしい発表でした。

管理会計の研究者は実務家とつながりたい、実務家は勉強して仕事の幅を広げたい。すばらしい取り組みです。