原価計算研究学会全国大会で発表しました

今日は、成蹊大学で行われた、原価計算研究学会全国大会の統一論題で、発表の機会をいただきました。学会では、二日目の午後、会員総会に続き、基調講演、そのあとは統一論題。管理会計の世界でとても有名な先生方にまざり、研究ではまだまだ新米のわたしが一員として参加させていただき、とてもありがたいことです。

統一論題「もう一度実務に戻る」
座 長 挽文子(一橋大学)
第 1 報 告 藤野雅史(日本大学)
管理会計「機能」のための人材育成
第 2 報 告 池側千絵(青山学院大学大学院博士後期課程)
欧米の優良企業における CFO 組織のビジネスパートナー機能の発展と日本企業への提言

第 3 報 告 安酸建二(近畿大学)
実務に対する原価計算・管理会計研究の役割

内容は、次のようにさせていただきました。これから論文の形にまとめて、学会誌に載せていただくことになります。学会でも、外資系企業で経営管理・経営企画を経験し、日本企業のコンサルティングもし、論文研究もしている人はほかにいないので、貢献できることもあるようです。管理会計担当者の機能についての研究は、欧米ではさかんですが、日本では進んでいません。今後も取り組んでいきます。あと2年半で博士号を取得することを目指しています。

I. はじめに(問題意識)– 日本企業の管理会計機能を強化すると営業利益率向上に貢献できるのでは?
1.日本企業と欧米企業の売上高営業利益率の違い
2.日本企業の経営管理上の課題とその背景
3.日本企業と欧米企業のCFO組織の機能の違い
II. 欧米の優良企業のFP&A (Financial Planning & Analysis)の機能
1. 欧米の優良企業のCFO組織
2. 欧米の優良企業のFP&Aの具体的な活動事例
3. 欧米の業績がよい会社のFP&AのBest Practice
4. FP&A ビジネスパートナーに求められるスキル・資質
III. 日本におけるFP&A人材育成の課題
1. 外資系企業  2. 日本子会社の状況
3. 日本企業の状況 FP&A人材育成の提案
IV. まとめ

著名な管理会計の先生方に交じって、統一論題の報告をさせていただきました。